2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日

去年の大晦日はテキ屋のバイト、その前は大晦日イベントのある遊園地でのレストラン店員と毎年大晦日はそれらしく働いていたのだが、今年は穏やか。でも全く年越しの気分にはなれない。 ひとまずそば食ってそれらしくすることにする。

インデックス論

ユベルマンの「コンタクト・イメージ」をもう一度読み返す。それと先のインデックス論もぱらぱらと捲る。恐らく“The index of the Absent Wound (Monograph on a Stain)”のほうが理論的にはきちんとしていると思う。

いい加減肛門にも飽きので、肛門の話から『ドキュマン』の話へとつづく。

にこちゃん大王×松果腺の眼

動物の時には、四足獣のためむき出しであった肛門がお尻に隠され、それに換わって出てきたのが、バタイユの考えた松果腺の眼。つまり頭に突き出た「松果腺の眼」は、簡単に言えば、アラレちゃんのにこちゃん大王みたいなものだと想像してみる。 ■にこちゃん…

文化への不満

フロイトさん「文化への不満」 「文化」とは、われわれの生活と動物だったわれわれの祖先の生活を隔てており、かつ自然に対して人間を守ることおよび人間相互の間の関係を規制することという二つの目的に奉仕している、一切の文物ならびに制度の総量を意味す…

松果腺の眼

■何が問題化というと バタイユの太陽と眼球と肛門というイメージの連関について。 サルから人間へと至ったときに、肛門は直立することによって内部に隠される。それに代わって松果腺の眼が頭部の頂へと噴出するらしい。 デカルトの松果腺が身体と精神とをつ…

「吊るされた玉」

アルベルト・ジャコメッティ「吊るされた玉」。この作品、実際に見ると意外と小さかった。

形態の類似

ユベルマンの形態の類似のひとつ。上の写真は、レビューのワンシーン。下の写真は、黒人の子供が裸で拳銃を持ち整列している様子。

『人間の姿』

『ドキュマン』第4号(1929)バタイユ「人間の姿」に掲載された写真のひとつ。19世紀の結婚式の家族写真。バタイユによれば、ここには理想的な人間の姿が映されているらしい。

「類似」と「接触」

ユベルマンの読書会のときにも思ったのが、「ナナフシ」の類似の話と「イメージ-コンタクト」の接触の問題とはどう繋がっているのだろうか。「類似」と「接触」とどちらも従来の視覚に対する抵抗には違いないのだが…。恐らく、これが、アラン=ボワがユベルマ…

ここ2・3日全く手が進まなかったが、ようやく書き始める。問題は『ドキュマン』の「批評辞典」という項目における、「辞典」という言語的な問題(テクスト)から、視覚的な問題(イメージ)へと移行しているユベルマンの手さばきをとくと見定めること。

一長一短

学会発表の練習の聴講者として意見を色々述べてみる。いつも彼の発表を聞いていて思うのだが、相変わらず過剰なほどの情報量だと思う。これは私にはできないこと。これは、過剰すぎて主張が散漫になるともいえるし、多くの情報で理解しやすくすくなる、とま…

そういえば明日はゼミ発表だった。何とか1章をまとめてみることにする。

■まずはこれから。 『Afterimage』2002冬 「Documentary and anti-graphic: three at the Julien Levy Gallery, 1935 - Feature」

参考文献

■『Art Journal』2004冬 「Envisioning Surrealism in Histoire de L'OEil and La femme 100 tetes」 『Art Journal』2004夏 「Readymade, found object, photograph」 『Afterimage』2002冬 「Documentary and anti-graphic: three at the Julien Levy Gall…

■雑誌『トランジション』

朝からこれ読んで学校へ。ミース・ファン・デル・ローエの戦場―その時代と建築をめぐって作者: 田中純出版社/メーカー: 彰国社発売日: 2000/09/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見るクラウスの四角形(地/図→マトリックス)…

「シュルレアリスムの写真的条件」

■探し物 Georges Didi-Huberman, "The Index of the Absent Wound (Monograph on a Stain)," October (1984) ■クラウス「シュルレアリスムの写真的条件」 →シュルレアリスム写真の「再現=表象としての現実(reality as representation)」についてもう一度。 …

メモ

■クラウスのビブリオ http://sun3.lib.uci.edu/~scctr/hri/visual/krauss.html ■一年前の写研の発表原稿を見ていたら、色々なメモが書いてあった。マーガレット・ミード、ボアーズ、マックスウェル、スチュアート・ホール、稲賀マネ論、アパデュライ、広告、…

シュルレアリスムと絵画

■クラウス「シュルレアリスムの写真的条件」を読み直す。ある人曰く、彼女の論文は、そのときの関心に応じて読む度に別な何か発見があるらしい。…まるで昆布のような論文だと思いながら読み返す。 今回気になったのは、ブルトンの写真に対する態度。確かに彼…

やっとひと山越えた。

フェティッシュ

■メモ(フェティッシュ) バタイユ『ドキュマン』1929、第8号「現代精神と置き換えの遊戯」 私は、フェティストが靴を愛するほどに、絵画愛好家なら誰もがカンヴァスを愛することはないとみくびっているのである。 レリス『ドキュマン』1929、4号「アルベル…

論文を読む。

次の章へとつなげるように前章をまとめていく。

リーフェンシュタール

■昨日のゼミ。 リーフェンシュタールの映画の発表に関して問題となったのは、彼女の映画が政治的なもの/美的なものという二項対立をどう回避するかというもの。最近は二項対立と聞くと、ひとまず四角形に当てはめてみたくなる。そうすると以下のようになる…