2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

今日で一応終了。簡潔に言うと、ヴィドラーは、チャンドラーなどの小説にみられるロサンゼルスという都市空間に広がる犯罪の偏在性を基にしてバタイユの反モニュメンタル的、反幾何学的、反建築的要素を位置づけたかったのだと思う。そこにおいて空間とは、…

パリ観光

少し横道に逸れて『パリの奇跡―メディアとしての建築 (講談社現代新書)』を読む。ちょっとしたパリ観光である。ここでも犯罪の都市としてロサンゼルスが挙げられている。そんなに犯罪多いんか…少しこれも気になる

何かと準備に忙しい。あとはバイト。

「空間」(『ドキュマン』1930年第1号)に掲載されたイメージ。それぞれ長いキャプションがつけられている 上:オハイオ州コロンブス刑務所の壁の崩壊 下:チンパンジーがメイドの格好をしている 上:民族誌写真 下:大きな魚が小さな魚を食らうところ

ロサンゼルスと犯罪性

チャンドラー『長いお別れ』を読み終える。 →ヴィドラーが指摘しているように、レイモンド・チャンドラーの小説の中では、ポーの物語のように、謎や犯罪の解明が最終的な目標となるのではなく、ロサンゼルスという空間全体が犯罪性を備えた町として描かれて…

バタイユ研究しているなら見ないとと進められたもの。ポリエステル(字幕スーパー版) [VHS]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 1986/06/21メディア: VHSこの商品を含むブログ (3件) を見るピンクフラミンゴ [DVD]出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)発売…

榎忠

榎忠展「その男、榎忠(エノチュウ)」を見に大阪心斎橋へ行く。ほとんどがこれまでの作品を紹介するものであり、まともな作品といえば「RPM-1200」の機械部品で構成された作品ぐらいであった。これは鉄という形態とその生々しさが光によってうまくあらわされ…

反省その2

■修論:反省その2 ・クラウス「シュルレアリスムの写真的条件」 →シュルレアリスム写真を、ボワファールの写真だけで片付けてしまうのには問題がある。クラウスの記号論的分析は、それぞれの写真のコンテクスを認識した上で分析しているのであり、それをもう…

M【字幕版】 [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 1998/06/25メディア: DVDこの商品を含むブログ (5件) を見るフリッツ・ラング監督の犯罪恐怖映画(1931)。この映画、というかドイツ映画の特徴的な「影」あるいは人物不在のシーンによっ…

面接試験

今日は面接試験。 痛いところ全部突付かれる。 →一番反省すべきはバタイユの民族誌の問題。つまりバタイユの他者の問題とシュルレアリスムの他者をもっと的確に説明すること。つまりシュルレアリスムによる他者とは簡潔に言うと「内なる他者」であり、それに…

ミツバチのささやき [DVD]出版社/メーカー: 東北新社発売日: 2000/06/30メディア: DVD購入: 1人 クリック: 199回この商品を含むブログ (181件) を見るよき映画だと思う。しかし、どうしても、ブルックスの元気な(ついでに絶倫の)フランケンシュタインや、『…

試験と映画

試験1日目。正直論述の問題は予想外であった。『フランケンシュタイン』か『キング・コング』の映画を使って書いてやろうという僕の野望は早くも崩れ去った。…あれじゃ僕の映画の知識ではかけません、勉強します。 悔しいので「フランケンシュタイン」つなが…

試験の前だけど一本映画を見る。暗殺者の家 [DVD]出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー発売日: 2002/01/25メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見るヒッチコックの初期作品。少し物語が緻密すぎるように思えた。映像も隠喩的なイメージが…

玉と迷宮

『不気味な建築』を何とか読み終える。これは原文にあたる必要がある。あと建築史もぼちぼち勉強していく…予定。今はまだ難しいので、ひとまず次へ進む。 『球と迷宮―ピラネージからアヴァンギャルドへ (PARCO PICTURE BACKS)』を読むことにする。

■メモ オフィス・オブ・メトロポリタン・アーキテクチャア(OMA) →レム・コールハースらによって1975年ごろに設立。 …最近メモばっかり。長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売…

→ヴィドラーが考える建築的なモニュメントについてまずはおさえる。 モニュメントもしくは記念碑の定義そのもは、唯一の出来事あるいは個人の意味を封印する唯一性、特異性を含意するのであって、それは唯一無二の存在、それゆえ記念碑とするにふさわしい人(…

小津映画。知人のお勧め一本目。晩春 [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2005/08/27メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る→正直どうしても、あの間の長さに慣れない。

読書会

■ヴィドラー読書会 →この本のタイトルにもなっている「Warp」という言葉が出てきた。これによってある種の幾何学的な空間は、ねじれた空間に変形されるといいたいのだと思う…。

素晴らしき哉、人生! [DVD]出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー発売日: 2001/10/25メディア: DVD クリック: 24回この商品を含むブログ (6件) を見る 前後のシーンのメタファー的な鐘は、なんとなく「フォレストガンプ」に似ているような気がした。 あと二つ、…

メモ

アーキ・レヴューというものが大阪を中心に展開されているみたい。一度のぞいてみたい。 ■『不気味な建築』のメモ ヘーゲル美学の建築に関する部分を読む →バタイユのヘーゲル批判はよく言及されている。ところでバタイユはヘーゲルの建築に対する考えに対し…

レイモンド・チャンドラー原作。三つ数えろ 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2000/04/21メディア: DVD購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (20件) を見る映画なのでヴィドラーの指摘にはあまり納得できなかったが、…

ヴィドラーの紹介