2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ブクロー論

■ブクロー論の残りの部分を訳す。 それとやっとこれを読み始める。無為の共同体―哲学を問い直す分有の思考作者: ジャン=リュックナンシー,西谷修,安原伸一朗出版社/メーカー: 以文社発売日: 2001/06/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含…

西へ東へ

■朝からバイトで神戸の西(姫路方面)へと向かい、そのまま折り返して大阪へ。ポルケ展と講演会を聞きにいく。 →半分ぐらいしか聞けなかっげど、最後のほうの多層的モンタージュの話は面白かった。半透明な素材を使うことによって、イメージの背後のイメージを…

赤い砂漠 [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2000/03/24メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を見る授業テキストに挙がっていたアントニオーニの作品。しかしミザンセヌの説明として例にあげられている重要なシーンが何故かな…

バタイユ建築論

■今日は授業での発表二つ。原稿がやっと終わった。 →ルソーとバタイユの建築論。バタイユの建築論が、ヘーゲル批判につながるという自分の意見が、逆にヘーゲル的と非難されて無残に終わる。

かわいい論と映画論

■授業二つ。 「かわいい論」がひとつと、映画理論。「かわいい」とは、たとえば「おぞましもの」「穢れ」と出発点は似ていると思う。だから「きもカワ」とかの合成語が生まれたと言いたいわけではないが。映画論は、ベルイマンの最初のシーンを紹介し、少し…

寝起きに、ベルイマン第七の封印 [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2000/06/25メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見るを見る。授業用のテキストで、フォーマリズム映画の代表作として紹介されていたもの。 鳥…

建築的な著作

■ゴシック建築について、 修復マニアのヴィオレ・ル・デュク。 それとバタイユ研究者によるゴシック建築論ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 (講談社現代新書)作者: 酒井健出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この…

予習

■映画理論 をサクサクとまとめる。こういうことは、やれるときにやっとかないと絶対にやらないと思う。気になった映画は、『魂のジュリエッタ』『悲しみの青春』『トリコロール/赤の愛』。 ■ヘーゲル『美学』の建築の項目を読む。 →象徴的建築、古典的建築…

朝から文献を図書館に借りに行くが、私が見たい文献だけないと言われる。ほんとうちの大学の図書館は使えない。その後は授業の準備。まずはリアリズム/フォーマリズム映画分析から。

バタイユの時間性

■ ■バタイユ歴史と瞬間―ジョルジュ・バタイユにおける時間思想の研究作者: 和田康出版社/メーカー: 溪水社発売日: 2004/01/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るレヴィナスやブランショの議論を基にして、コジェーヴのヘーゲル論から始まり…

ジャン=ジャック・ルソー

今日はジャン=リュック・ナンシーではなく、ジャン=ジャック・ルソーをひたすら訳す。明日の予習ということで。

ジャン=リュック・ナンシー講演会

■ナンシーの講演会に行ってきました。 一神教は唯一の神を求めるがゆえに、神そのものは不在の神として、さらにはそこから単なる原理として神を表象してきた。しかしこうした神を自己のうちに認識するために、一神教は神を現前させようとするが、それは結果…

ナンシー講演会

■ジャン=リュック・ナンシー講演討論会 ジャン=リュック・ナンシーが明日京都〔立命大〕でも講演をするという情報を聞いたので、いってみようと思う。■ミラーの『情熱と受苦』は、予想以上に評判が悪い。浅田氏に言わせれば、これを書いたやつも書いたやつ…

準備

■講義のための予習 ジョージア・オキーフ、ジュディ・シカゴ、ゲリラガールズとフェミニズムが続く。やはり少し苦手である。 ■ジェイのフーコー/バタイユ論で批判されまくりのフーコー文献ミシェル・フーコー/情熱と受苦作者: ジェイムズミラー,James Mille…

美術館めぐり

■さきにホイットニー美術館展を見に行く。 「移民」「都市」「消費」「記憶」と四つのセクションに分けられて、作品が展示されており、そのテーマに見合った様々な作品がひとつの部屋に集められていた。まずは、マーク・ロスコの作品。そしてそれぞれの部屋…

キリスト教主義の弱点

■色々授業の準備が必要になってきたが、そろそろ自分の研究に方向性を与えていくことにしないとまずい。 まずはジェイによって引用されているクリステヴァの主張を中心にすえることにする。 キリスト教の弱点とは、バタイユによれば―また当然のことながら―デ…

But is it art?

お約束どおり、フォスターの文献は駄目だった。ということで結局前回の続きを読むことになった。でこれ。But Is It Art?: An Introduction to Art Theory作者: Cynthia A. Freeland出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)発売日: 2001/05メディア: ハードカバ…

ブリュルを読みつつ、ヴァールブルク論を読みつつ、若桑さんのイコノロジー入門を読んでいたら、もう頭が錯乱してきたので、ひとまず整理しようということでマーティン・ジェイのバタイユ/フーコー論を読んだらもうひとつ錯乱してきたので今日はもうねるこ…

地味に論集作業をこなして、後は食事に行く。

融即の法則

■ブリュルを読み進める ベルクソンと同じく高等師範学校で教鞭をとっていたブリュルがシュルレアリスムに受け入れられたというのが何となくよくわかる。 レヴィ・ブリュルが考える集団表象とは、西洋的な主体/客体の二項対立などは全く存在しない、前理論的…

アナール学派

■アナール学派について、ピーター・バーグ『フランス歴史学革命 アナール学派 1929-89年 (岩波モダンクラシックス)』を読んでみる。 リュシアン・フェーブルとマルク・ブロックを第一期、フェルナン・ブローデルを第二期、その後の第三期と分類し議論を展開…

民族誌家としての芸術家

■来週から授業が始まるが、読みたい文献はあるかと聞かれたので、だめもとでフォスターの文献を御推薦する。The Return of the Real: Art and Theory at the End of the Century (October Books)作者: Hal Foster出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 1996…

ヴァールブルク論

久しぶりに学校の屋上に上がってみる。 ■ヴァールブルク論 リヒターのアトラスに対してベッヒャーアーカイブのアナクロニズムやノスタルジーがとくとくと語られる。

ヴァールブルク論

■さて まずは、ヴァールブルクから。この辺で固めてやっておく必要がある。『Deep Storage』のブークロー論文を手始めに。 ■田中純のアビ・ヴァールブルク論の「イメージの病理学」の章で出てくるクロソウスキーのシュミラークル論はもう少し調べる必要があ…

目標。

■新学期になったので目標を一つ。 ユベルマンのヴァールブルク論を読みつつ、コレクション論もみつつ、『ドキュマン』の民族誌の問題もみていく。であとは、日本語で読めるバタイユ研究書を全部読んでいくこと。これが目下の目標。

勉強もはかどらず、映画を一本見て心和ませる。見知らぬ乗客 スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2005/09/02メディア: DVDこの商品を含むブログ (7件) を見る→眼鏡の反射による殺人シーン、終わりに向かう二つ…

イメージ人類学

■民族誌的コレクション 民族誌的オブジェのコレクションは奇妙なもののコレクションでも、芸術作品のコレクションでもない。オブジェは証拠品[témoin]以外の何物でもない。それは、所与の文明を対象とする様々な情報に応じて調査されるべきものなのであり、…