鉄道不安

天気がよかったので、昼からフラフラと三宮へ。・・・でも結局喫茶店で4時間ばかし本読み。店を出たときには、太陽も沈みかけでかなり寒くなっていた。あまり天候は関係なかったような気がした・・・夜はバイト。
今日読み始めた本:フロイト『エロス論集』(ISBN:4480083456)。
■メモ
「性理論三篇」―第二編 第七節幼児性愛の源泉―
ここでフロイトは、性的な興奮の源泉を(a)身体の他の器官で得られる満足を模倣することによって、(b)性感帯の末端を適切な方法で摩擦することによって、(c)窃盗欲動や残忍性欲動[サディズム]などの欲動に由来するものだとする。その一つとしてフロイトは身体に対する機械的な刺激による興奮の説明を、少年の頃の汽車の経験によって説明。そのなかでフロイトは「鉄道不安」について語る。

子供たちは汽車に乗って経験した出来事には、不思議なほどの好奇心を示すものであり、空想が羽ばたく年頃(思春期の直前)には、こうした出来事を性的な象徴の核心のひとつにすることもある。汽車旅行と性愛を結び付けようとする衝迫は、運動感覚が快感を持つという性格によるものであるのは明らかである。しかし成長すると抑圧が働き、幼児の頃に好きだった事柄の多くが、反対物に転化する。・・・そして汽車旅行をするとひどく疲労したり、旅行中に不安の発作に駆られたりする。そして〈鉄道不安〉を起こして、苦痛な経験を反復しないで済むようにしたりするのである。(本文137ページ)

→「反対物に転化する」というのは〈反動形成〉のこと。