2008-01-01から1年間の記事一覧

目下フランスの考古学・先史学の歴史を調べている。パリ郊外にある先史美術館で2年ほど前に神父であり考古学研究者でもあったHenri Breuilの展覧会があったようだ。彼は20世紀のフランス考古学の権威と呼ばれた人で、ラスコーの研究にも大いに貢献した。その…

三重県は摩訶不思議な場所

Laurent Olivier,Le sombre abîme du temps : Mémoire et archéologie 2007 考古学とは常に過去の遺物を物質的対象としている。だがこの対象に根拠を置く限り本来その方法の中に矛盾がある。というのも過去の遺物を過去のものとしてはなく、「現在の」過去の…

□参考文献 ミシェル・アンリ『受肉―「肉」の哲学 (叢書・ウニベルシタス)』 醜の美学 ルソーの時―インタラクティヴィティの美学 『西洋美術研究』 →5号・9号にダニエル・アラスの書評が書かれている。 マリオ・ペルニオーラ(Mario Perniola), "Between Cloth…

■シンポジウム イメージによる「証拠」EHESS(4月8日9日) La « preuve » par l’image. Usages rhétoriques et argumentatifs de l’image en science et en droitCentre de recherches sur les arts et le langage (CRAL), CNRS - EHESSMardi 8 avril 2008L…

フリーマガジンBonzoursの関係者に招待されてエロティシズム美術館の特別展「現代日本のエロティックアート展」のレセプションに行ってきた。 http://www.musee-erotisme.com/fichiers/japon-erotica.php?lang=en 東京のヴァニラ画廊が主催しているそうで、…

expo 30年代美術館にて"LES OBJETS DU DESIGN ESTHÉTIQUE MÉDIATIQUE"が行われている。 http://www.annees30.com/モード雑誌L'Officiel de la Modeのアーカイヴ http://patrimoine.jalougallery.com/lofficiel-de-la-mode-archivesp-13-1930.html?gclid=CPiE…

起き上がり

屍鬼〈上〉作者: 小野不由美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/09メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 2,926回この商品を含むブログ (68件) を見るこちらに来てくれた方が置き土産として残して行ってくれたものでようやく読み終えた。簡潔に言えばムラ…

■Paris en couleurs 現在オルセー美術館で展示されているレオン・ギンペル(Leon Gimpel)から始まるこの展覧会は、1910年代から現在に至るパリの風景をカラーイメージで展示していくというもの。これまで1910年代の写真はほとんど白黒でしか見たことがなかっ…

■古本屋 Librairie la chambre claire 先日前を通っただけなので、なんとも言えないが写真中心においてあるそうだ。是非行ってみたい本屋。火曜日〜土曜日 10時〜19時までなので時間確認が必要。http://www.chambreclaire.com/ 14, Rue Saint Sulpice 75006 …

■musee 警察博物館[Le musee de la Prefecture de Police] http://www.prefecture-police-paris.interieur.gouv.fr/connaitre/article/musee_en.htm パリの警察署内にあるその名のとおり、警察の歴史博物館。出来事(事件)を語るメディアの変遷を辿っていく…

一足先に『ラスト・コーション』を見に行ってきた。 アン・リーのこの映画は、常にリアルとフィクションというの二つの境界が交差して物語が展開している。舞台となっている上海は日本の占領下におかれ、虚像の権力に反旗を翻す演劇を行う学生が物語の中心と…

モンザン

マリ=ジョゼ・モンザンの『Homo spectator』を読み始めてみる。光の中で生まれてきた生物が再び洞窟の闇の中かに回帰して、壁に自分の手のイメージ(インデックス)を残したのはただ事ではないのだ、というはなし。今日は指導教官と面談の日。広い自宅に招待…

30 jours de nuit

デヴィッド・スレイドのホラー映画『30 jours de nuit』を見に行った。 かなり期待して行ったのだが、期待はずれ。 まず設定は、アラスカの僻地でこれは『遊星からの物体X』を連想させてしまう。ゾンビ(吸血鬼?)はゾンビで『マトリックス』にでてきそうな衣…

Theorie des images

2008年一発目Giovanni Careriのゼミが始まる。ちゃんとついていけるのだろうか…不安。ひとまず紹介された文献を挙げていく。・ユベール・ダミッシュ Théorie du nuage. Pour une histoire de la peinture, Paris : Le Seuil, 1972. ・ジャック・ル・ゴフ Le …