アセファル

shirime2005-02-15

■アセファル
バタイユは(ファシズムを含め)民主主義的な統一主義的共同体が、「ひとつの政治形態に、歴史の持つ破壊と創造の運動を止める力を与えるわけではないし、生の諸要請を一挙に満たす力を与えるわけではない」と考える。むしろ、そのような単頭的[monocephale]社会は我々の実存[l'existance]を完全に破壊するものとなる。

生と力に溢れた唯一の社会、唯一の自由な社会は、生の諸々の根源的な対立関係に、絶えず、但し最も豊かな形態に限って、爆発のはけ口を与えるような、二頭あるいは複頭[bi ou polycephale]の社会である。
頭部の双数性あるいは複数性は、同じひとつの運動のなかで、実存の無頭的[acephale]性格を実現しようとする。というのも頭部が原理そのものとしているのは、単一性に還元することであり、世界を神に還元するすることだからである。(『アセファル』第二号 「命題」)

■広告サイト。http://www.visit4info.com/