ニーチェを読む

ニーチェ『権力の意志』

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世界の価値は私たちの解釈のうちにあるということ、これまでの解釈は、生のうちで、言い換えれば、権力への、権力の生長への意志のうちで、私たちの自己保存を可能ならしめる遠近法的価値であるということ、人間のあらゆる向上はより狭隘な解釈の超克を必然的にともなうということ、あらゆる強化や権力拡大の達成は、新しい遠近法を開き新しい地平を信ずることに他ならない。

617
生成に存在の性格を刻印すること―――これが権力への最高の意志である・・・すべてのものが回帰するということは、生成の世界の存在への極限的接近である。

→これまでの実在性を否定し、その実在に人間本来の生(矛盾、欺瞞、転変)を「権力への意志」によって再び問い直す。


■『権力の意志』のフランス語訳が文学部の図書館にない。ない。ていうか、どこに入っているのかわからない。2時間ぐらい探したんだけど・・・恐らく全集に入ってるはずだけど、どれだかよく分からない。誰か知っていたら教えてください。
■明日はオリエの読書会。それともう一回論文指導。前回のやり直し。