動きのない身体。

■ホテルのバイトにて
→いつも恰幅のいい食堂のおばちゃんは、今朝から何だか調子が悪かった。徐々に動きが散漫になっていった。しまいには、立ったまま全く動かなくなってしまった。慌てて僕が支え、座らせそうとしても体が固まって全く動かない。名前を呼ぶと何とか反応はしていたのだが、眼を見たら瞳孔が完全に開いていた・・・まるで人形。ただ違うのは、まだ体温を感じれたということ。
急いで119へ。
(救急車を待っている間、周りの人は心の中で脳の血管が切れたと同じように思っていたらしい。)
・・・約5分後に到着。そのまま病院へ。・・・
検査結果は詳しく聞いていないけれど、血管が切れたわけではないらしい。社員の人は、笑いながら「メンタル的なものらしいよ」って笑いながら結果を教えてくれた。
けど、あの人形みたいな身体に触れていたら全く笑えないよ。「メンタル的なもの」が欠けてしまうだけで、人間の身体が単なる人形になってしまうのかという実感を肌で感じた。(まだ身体的な欠陥のほうが納得できるのだが。)精神の欠陥が身体へと作用し、人間の身体の動きを完全にストップさせる。「動かない」(動きのない)人間を始めて見たような気がする。
ということで、今日はヘトヘト(残業3時間ほど)。