松果腺の眼

■何が問題化というと
バタイユの太陽と眼球と肛門というイメージの連関について。
サルから人間へと至ったときに、肛門は直立することによって内部に隠される。それに代わって松果腺の眼が頭部の頂へと噴出するらしい。
デカルトの松果腺が身体と精神とをつなぐのに対して、バタイユの松果腺は、太陽へと向けられ、それを直視する眼。

頭蓋骨の頂きに位置し、不吉な孤独の中で太陽を凝視するために白熱の太陽に向かって見開かれている眼は、悟性の所産などではなく、むしろ直接的な実在なのである。その眼はそれ自身、存在を、もっと正確に言えば頭を食い尽くす燃焼のごとく、あるいは炎のごとく見開かれ、盲目になるのである。
「松果腺の眼」