試験と映画

試験1日目。正直論述の問題は予想外であった。『フランケンシュタイン』か『キング・コング』の映画を使って書いてやろうという僕の野望は早くも崩れ去った。…あれじゃ僕の映画の知識ではかけません、勉強します。
悔しいので「フランケンシュタイン」つながりで映画を一本見る。
そのあとにハリウッド映画の論文(『映画の政治学』所収)も読む。ここで用いられている、映画内部/外部をつなぐメロドラマ的表象モードは、たとえば『ショアー』のようなドキュメンタリー映画についてもいえるのかもしれない。というのも、『ショアー』は、単なるドキュメンタリー映画として製作されただけではなく、そのシーンを分析すれば数多くの映画的文法が用いられているからである。たとえばこの映画の始まり/終わりの列車のシーンは、よくある列車映画の典型的な用法だし、さらにショットのつなぎも完全に映画的。