2006-04-21 バタイユの時間性 ■ ■バタイユ歴史と瞬間―ジョルジュ・バタイユにおける時間思想の研究作者: 和田康出版社/メーカー: 溪水社発売日: 2004/01/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るレヴィナスやブランショの議論を基にして、コジェーヴのヘーゲル論から始まり、バタイユにおける時間性について議論している。時間についてはもう少し考えられそうだけれども、解説書としてはよいと思う。だがこの著者である和田さんが最近亡くなったことを知る。「虚無との闘いに疲れた」という。他のバタイユ研究者とは違って、バタイユの捉え方が面白かっただけに残念であるし、同じバタイユ研究者としてなんともいえない気持ちである。