ユベルマン読書会

■読書会の用意をする。
■視文研の反省
今回は、展覧会批評ということだったが、色々なところで指摘されているように、ほとんど批評ではなく、紹介となってしまった。批判するところが全くなかった。褒めつつ批判する、批判しつつ評価するとは難しいことと感じた。
今考えると、批判すべき点はおよそ二つぐらい。まず、『ドキュマン』のテクスト/イメージの問題。本展では、『ドキュマン』を扱っているにもかかわらず、ほとんど無視されている。そう考える、とある意味それまでのシュルレアリスム展覧会と同じことをやっているということができる。次に美術館の問題。『ドキュマン』の母体となったのは、トロカデロ民族誌博物館であり、クリフォードも言うようにその中野無秩序さがこの雑誌のイメージの分類可能性を生み出しているということができる。それゆえ、それらの作品をヘイワードギャラリーに集め、分類して配置するということ、それは、本来のこの雑誌の力学を完全に否定していることになる。この二点。