ゼミ発表

■ゼミ発表の日だった。
今回問題にしたかったのは、肖像写真における真正性。ブルトンにとって現実世界(現実のオブジェ)が模倣としての芸術とは何のかかわりを持たず、「痙攣的な美」と呼ばれるもの素材でしかないとするならば、ブルトンの肖像写真は、現実の身体以上にその超現実に表象された世界を最も保障するものといえるのではないか。またこれはバタイユのイメージに対する反感を呼んだのではないかということ。もうひとつの問題は、バタイユにおけるフォルムとマチエールの関係。一方でフォルムはアンフォルムへと意味転換され、他方マチエールは、低級唯物論と意味転換されるが、ではこの二つ(アンフォルム/低級唯物論)の関係はどう捉えるべきかということ。今回はこれを全部無理に詰め込みすぎた。反省。
■「痙攣的な美」はこれだった

狂気の愛 (シュルレアリスム文庫)

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