土産もの1

shirime2007-02-14

■ベルリン映画祭→ここ
でベルリンの町は活気にあふれていたように感じた。何を言っているのかよくわからなかったが、テレビにはデニーロとマット・デイモンのインタビューが何度も流されていた。そこで岡本喜八の映画を一本見てみたのだが、彼のマッチカットのすごさに圧倒された。他国の人と日本人では笑い部分が異なっていたとはいえ、お客の反応は結構よかったのではないかと思う。

Photography and Surrealism: Sexuality, Colonialism and Social Dissent

Photography and Surrealism: Sexuality, Colonialism and Social Dissent

1929年にニューヨークにMomaが創設され、初代館長としてアルフレッド・H.バーJr.が就任した。その後、大衆への美術の普及の一環として、1936年に<Fantastic Art, Dada, Surrealism >(12/7,1936-1/17,1937)という展覧会を開催した。これが恐らく初めてのアメリカにおける大々的なシュルレアリスム展覧会(小さなギャラリーであったが、大衆向けという意味ではこの展覧会は重要)。
そこで彼は、シュルレアリスムを「驚異的で非合理的なものの芸術へ向かう現代的運動」として記述している。この著者のBateによれば、この時点での評価が現在まで続いているという。実際シュルレアリスムは、ダダとは異なり何らかの新たな概念を生み出そうとしていたにもかかわらず、それらは同じカテゴリーで「直感的な」運動として解釈された。こうした解釈を再度問い直す装置として写真および、セクシュアリティなどの分析を行うというのがこの著書の目的。こうした受容を無視するわけにはいかないように思うが…この出発点には大いに納得できる。