奈良を見仏する

shirime2010-05-27

ちょっと気になったので、「キトラ古墳壁画四神」特別公開展を見に行ってきた。
知らなかったのだが、壁画の腐食を守るためにダイヤモンド・カッターなるもので、すべての壁画を剥がし裏打ちして保存するという作業が文化庁の指示のもとずっと行われていたようで、今回で四面すべてがはずされ、一般公開に至った。
飛鳥資料館HP
いくつかは完全か形で残っているが、玄武はすでに絵が消えかかっている。学芸員の事前の説明によると、消えている部分は想像してくださいとのこと。想像できないから目に見えるかたちで保存したにもかかわらず、またそこで想像してくださいっていったいどういうことなのかと突っ込みたくなる。。

その後は、奈良観光。せんと君には会えなかったが、いとうせいこうみうらじゅんの『見仏記』をガイド本として聖林寺の十一面観音に会いに行った。いとうせいこうが言うように、いつから仏像が信仰の対象から「見仏」の対象になったのかは知らないけれど、僕が中学生の遠足で行ったときよりもはるかに奈良が観光都市になってたことには驚いた。