ランブイエ4・・・写真撮影

世界で一番多くの観光客が多いと言われるパリには、様々な人種の人々がいる。特に観光地等に行くと、その確立がさらに高くなる。そこでは様々な国の言語が飛び交い、服装もまた多様である。
確かに民族衣装や顔つきからある程度区別をする事が出来る。しかしながら単にそのような区別の方法だけではなく、全く異なった方法で区別する事が出来る。それは写真の取り方である。パリの観光地では、多くの人々が有名なモニュメントを背景に記念撮影を行う。そこで多くの人が撮影者となり、また被写体となる。そこで被写体は、様々なポーズを取る。単に立っているだけであったり、ピースサインをしたり、屈んでみたり・・・実に多様である。
日本人の目から観察すると、現在のところ3種類ぐらいに分ける事が出来る。恐らく韓国人か中国人は、なんだかプロマイド写真的な感じがする。自分が雑誌の表紙にでもなるかのように、手摺に手を掛けたり、モデルのような立ち方をしたりする。見ているこちら側の方がなんだか恥ずかしくなってくるぐらい。またヨーロッパ系のおやじは、やたらとくっつきたがる。特に若い日本人の女の子と一緒に撮影する時には、それが当然であるかのように肩を組む。等々
しかしなかでも最も奇妙なのが、インド人の写真の取り方である。コンコルド広場で民族衣装を着たインド人のカップルが撮影を行う際、その被写体であった女性は民族衣装をハラハラと揺らしながら踊っていたのである。インド映画の影響なのか、恐らく踊りながら写真を撮ってもらうのはインド人ぐらではないかと思う。確かに、彼女である被写体の踊りが美しいといえども、そんな風に写真を取る事のない日本人にとっては非常に奇妙な感じがする。
インド人恐るべし。
そんな撮影風景を見ながらも、ところでちゃんと撮れているのだろうかと少し不安になる。