スペクタクル印象派展ツアー

■昨日の学会でのヒゲ先生のお話のつづき。
昔から観光旅行で、美術館めぐりが旅行ルートとのひとつとなっている。またその一方で全国的に入館者が多い企画展は、やはり印象派展。印象派展には、幅広い客層の人たちが訪れ時に行列ができるほど。いつもどこかの美術館で印象派展が開催されている。それほど印象派は人気がある。そのため、旅行会社はこの人気ぶりを利用して、美術館巡りの旅行ルートの企画を組む。観光旅行の企画としても、かなりの目玉企画になるはず。
例えばこんな企画はいかがでしょうか。
http://www.sotetsu-kanko.co.jp/bus.php?mode=main&code=b156
このような状況の中で仮に芸術学が印象派を論じるとするなら非常に画期的なものになる。もはやそこには従来の〈作者-作品-受容者〉といった「芸術学的な」構造は意味を成さない 。むしろ芸術学では印象派そのものを論じるのではなく、印象派展を訪れる群集と化した人々を収容する印象派展のスペクタクル化を論じなければならない。そのなかで印象派展の旅行企画は、美術館のスペクタクル性をより助長する要素として作用する。
・・・ヒゲ先生は冗談で言っていたが、実際にやればかなり面白いものになるはず。
論文にすれば、例えばこんなタイトルでは?

「観光旅行とスペクタクルな印象派展」について

あるいは

「スペクタクル印象派展ツアー」の考察

なかなか悪くないと思うのだが・・・。