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とりあえず。
この論文において主題となるのは二点。まずひとつは、20〜50年代を通じて、一貫したバタイユの「美学」というのものが、カール・アインシュタインの影響を受けた『ドキュマン』期の論文に見出すことができるということ。もうひとつは、このようなバタイユ=アインシュタインの「美学」は、結果としてブルトンを中心とするシュルレアリスムの非合理的な運動の価値づけを行ったということ。言い換えるとそれは、非合理的であった「シュルレアリスムと絵画」(1925−29)、から「シュルレアリスム芸術の発生と展望」(1941)に至る過程で、『ドキュマン』(1929)は、シュルレアリスムのテーゼを確かなものにするひとつの段階とみなすことができる。
詳しく検討。
・・・(また明日)
文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)
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