『ヴァリエテ』

shirime2005-07-01

■昨日。ソンタグシンポ。
頭が痛くて、フラフラだった。
その後飲んで寝る。


■今日
京大で『ヴァリエテ』に全部眼を通してきた。(5時間ほど)
(写真は『ヴァリエテ』1929年no.1の表紙(緑色))
→注目すべきは、写真の掲載方法。『ビュフェール』、『ヴュ』同様、雑誌『ヴァリエテ』がグラフ雑誌であるのに対して、『ドキュマン』はあくまで図版写真だということ。つまり『ヴァリエテ』などのグラフ雑誌では、ひとつの雑誌空間の中で、テクストとイメージ(写真)が厳密に分けられているということ。(厳密には分離すことができないと思うが、このような雑誌空間では「読む」行為と「見る」行為が分けられているということができるのでは?つまり読者は「読んで」から「見る」、「見て」から「読む」のではないだろうか?)
また写真の紙質も使い分けられており、ほとんどが上下二段に分けて掲載。そしてテクストの後にイメージが添付されている掲載方法が多い。テクストの部分には少しのイラストのみ。(フォトモンタージュは2枚ほどあった。)

(図書館で必死に撮ったため見難い。)
それに対して『ドキュマン』はテクストとイメージが同じ平面状に掲載されている。これは、むしろ美術雑誌『ガゼット・デ・ボザール』や『シュルレアリスム宣言』と同じ方法。
そのため、いくら『ヴァリエテ』の写真が、『ドキュマン』と同じ「低級な」写真といえども、その提示方法は明らかに違う。別の見方が必要なはず。
後気になったのは、『ヴァリエテ』の広告欄に『ドキュマン』が載っていたこと。
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おまけ。(「シュルレアリスム特別号」の表紙(赤色))