窓。

ルネ・マグリット「窓」
「人間の条件Ⅰ(1933)」  「アルンハイムの領地(1949)」
       
ユークリッドの散策」(1955)

シュルレアリスム絵画とって窓は、現実と想像、前景と背景、外部世界と内部世界の間にある変わり目、あるいは識閾の面として、重要なテーマであった。だが、マグリットの場合、さらにこの窓は、ハイ・モダニズムが追求した純粋な視覚的性や観者の眼に対する信頼を裏切るものであった。つまり、マグリットの作品は諸々の対象をそのオリジナルのコンテクストから取り去り、その対象がシュルレアリスム的イメージの不気味なロジックに従うようにする。さらに、再現=表象は、単にそれを疑問に附すためだけに再び用いられ、視覚的記号の任意的な性質が明らかにされたのである。

ここから、コラージュ、シュルレアリスム写真へというのが主なジェイの議論の流れ。
またクラウス「写真的条件」かよ。

…ところで純粋な知覚性を追求する「ハイ・モダニズム」って何を指しているんだろうか??