科学映画

shirime2005-09-04

■『ドキュマン』に掲載された写真のひとつに、科学映画のスティル写真がある。
□ジャン・パンルヴェ(参考:アンドレ・バザン『映画とは何か2』)
→このザリガ二の鋏は被写体が中心に置かれ、その周囲は黒く覆われている。そのため被写体があたかも他の部分から切り離されているかのように見える。
ユベルマンはこのザリガニの写真とボワファールの「足の親指」の写真の提示の仕方に類似の関係を見ている。
http://www.patricialaligant.com/gallery9/
↑結構いい写真そろってます。

Science Is Fiction: The Films of Jean Painlevé (The MIT Press)

Science Is Fiction: The Films of Jean Painlevé (The MIT Press)

□イギリス版の科学映画に関して
http://www5a.biglobe.ne.jp/~winston/ukcinema.html
■トム・ガニングやバザンの議論は、ハエやダニ(ついでにザリガニ・・・etc)などの科学映画を一種スペクタクル映画として楽しんでいたというもの。
では、これは写真ではどうなのか?もしかしたら、写真でも、同じことが言えるのかもしれない。実は当時の人々が、ボワファールのハエ写真も一種スペクタクルとして楽しんでいるとか。バタイユの言うような、「ハエ=死」よりも、「ハエ=スペクタクル」みたいなことはないのだろうか?