『くり返し』

アルトゥール・ジミェフスキ『くり返し』を見に行く。
→ この実験で人間の内部に潜む暴力がいとも簡単に時間・空間を越えて繰り返された。それによって確認される人間性。作者であるジミェフスキは、このことを前提としてこの実験を製作しており、これは1971年のスタンフォード大学での初実験とは立場が異なるような気がした。そのためか、この『くり返し』は、あくまでも記録としての映像(=ドキュメンタリー映画)として淡々とシークエンスがつなげられているような気がした。この静的なシークエンスの中からでも、十分に人間の暴力性が示されるのだとというのが、この作者の意図ではないかと思う。