視聴覚文化研究会

■告知

第二回視聴覚文化研究会〜修論卒論発表会〜
(→視聴覚文化研究会についてはこちら

於:京都精華大学 黎明館001

●3月11日(土曜)司会:太田純貴(京都大学大学院)
時間:13時〜
1,太田賢佑(京都精華大学
ジョゼフ・コーネル論−アトリエ、ファイル、箱作品をめぐって−」
2,増田展大(神戸大学
「広告の記号論―化粧品広告について」
3,林田新(同志社大学大学院)
東松照明写真集「<11時02分>NAGASAKI」を読む」

●3月12日(日曜)司会:今岡竜也(神戸大学)、秋吉康晴(神戸大学
時間:11時〜
1,小泉雅行(神戸大学
レニ・リーフェンシュタールの記録映画分析」
2,唄邦弘(神戸大学大学院)
ジョルジュ・バタイユのアンフォルムについて―雑誌『ドキュマン』を見るということ―」
3,中村史子(京都大学大学院)
「クリスチャン・ボルタンスキー《D家のアルバム 1939年ー1964年》をめぐって」
4,調文明(東京大学大学院)
「ピクトリアリズム期における「in/out of focus」の位置づけ 〜<絵画>と<生理学>の狭間で〜」


【精華大へのアクセス】
http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index.html

黎明館
http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/map/index.html

12日(日)―地下鉄(国際会館前)からおこしになる方は、この日スクールバスが運行しておりません。
タクシーしか交通手段はないです。11日は運行しております。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index.html#h2_001

叡山電鉄だと、出町柳から鞍馬行き、市原行き、二軒茶屋行きに乗っていただいて、京都精華大前で下車です。
http://www.keihannet.ne.jp/eiden/jikokuhyou.htm

こぞってご参加ください。

■広告論に関する卒業論文を読む。
→反バルト的な「我々はそれほど忠実に広告を見ているのか」というような北田によるベンヤミン的な広告議論には、逆に言えば、各々の広告の面白さが抜けているということができる。パサージュを遊歩者するのとは違い、たとえば様々な商品やブランドが並列されているデパートの化粧品売り場では、実際にその広告を展開し、他社との差異を生み出すことによって実際に化粧品を売る、あるいはサンプルを試させようとするのではないか。それは北田のいうような広告の中を遊歩するのとは異なる。それと同じく彼の議論では広告の最終的な目的である「商品を売る」ということがあまりにも軽視されているようにも思える。確かに最近の広告では、何を販売する広告なのかよくわからない広告写真がたくさんあり、広告=商品のようなイデオロギー的な読みは難しくなっている。だがそれでも、十分広告=商品としての役割を果たしている。ただしそれは、従来の広告のあり方とは異なって、より巧みに行われ、アルチュセールの言うように「おい君!」と常に化粧品売り場の遊歩者に呼びかけるのである。とかとか。