ワープしてワープする

■ヴィドラー読書会1回目
warpという言葉の意味は、「ひずませる、歪める」という意味であるのだが、日本語としては、その本来の意味を越えて、ある場所から別の場所へ、またある時間から別の時間への瞬間的移動という意味があるように思う。ヴィドラーがどれほどそのことを意識しているのかは知らないが、本書では十分にそれ画配慮されているように思えてならない。というのは、ヴィドラーはたとえば、コールハースのようなモダニズム作品と1920年代のアヴァンギャルドの運動との連続性を「warped space」という言葉によって、とらえようとしているのである。まさに空間を歪曲しつつ、それを瞬間的に移動するかのような著作である。論理的にも時にはワープしているように思えるけれども。
とは言いつつ、ちょっとだけ矛先を変えてみる。
今度はモンタージュ的記述で。

ラテンアメリカン・エスノグラフィティ (ラテンアメリカ・シリーズ)

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