ライトの唯一の誤算

shirime2006-03-21

■ライト坂
を登り、ヨドコウ迎賓館に。天井が低く、それぞれの部屋が細かに繋げられており、非常に圧迫感のある建築だった。それは、この建築のほとんどが直線的なラインによって構成されていることにも原因があるのかと思う。またライトは、日本の気候に配慮して、それぞれの壁の上方に「小窓」を設置し、風(光も)を室内に取り入れようとした。
けれども、この窓のおかげでこの建築は雨漏りがひどく、現在はその窓は閉じられてしまっているらしい。案内人は、これを「ライトの唯一の誤算」と言う。しかし、今風に言えばヨドコウ迎賓館は雨漏りのする欠陥住宅である。誰も圧迫感があり雨漏りのする家なんかに住みたくないものである。
…それでもきちんと整備され客を呼び、「欠陥」を「誤算」と言わしめるライトの「巨匠」ぷりに完敗。(実際ライトは建築を設計しただけで、建てたのは遠藤新なのでなんともいえないが)