『イマージュの前で』考える
■久しぶりに他大学の授業へ。
テキストはこれ。
リアリティの変容?―身体/メディア/イメージ (心の危機と臨床の知3)
- 作者: 斧谷弥守一
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2003/05/31
- メディア: 単行本
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→バタイユの処刑写真にかんするもの
■ユベルマン『イマージュの前で』
の読書会の準備をしつつ、クリステヴァの論文を訳していく。ユベルマンの方法は何となく読めたような気がする。この本ではユベルマンは、「意識/無意識の審級と世界とが非総合である」というように、方法としては「主体性」の問題と世界=対象の問題をまずは分けて考える。その批判の的となるのがカントの図式論とパノフスキーのイコノロジーである。
クリステヴァに関しては、バタイユ/ヘーゲル論が続く。
…クリステヴァとユベルマン、どちらも基本的にはよく似ていることを言っているのだと思いたい。特に否定性に関する捉え方は、単なる否定ではなく、肯定的な否定性という点で同じ。