UNDERCOVER SURREALISM

shirime2006-06-30

http://www.hayward.org.uk/undercover/
この展覧会での順路は以下の通り。

  • Place of Pilgrimage
  • Salvador Dali and Crime
  • Andre Masson, Slaughterhouse and Sacrifice
  • Joan Miro and Mark Making
  • Georges Bataille and the Cabinet of Medals
  • Form and Formless
  • Hommage of Picasso
  • Crime
  • Music
  • Human Figure
  • Head and Skulls

本展覧会では、映画、絵画、写真、民族誌的資料、音楽などが『ドキュマン』という名のもとに一同に集められている。だがその一方で、上のような順路を辿ることで、『ドキュマン』における様々なカテゴリーを再分類している。クリフォードが「『ドキュマン』そのものが、イメージやテクストや、モノやラベルなどの一種の民族誌的な陳列、すなわち標本の収集と再分類とを同時の行う、遊び心に満ちた博物館なのである」と形容したように、本展覧会そのものが、「標本の収集と再分類とを同時の行う、遊び心に満ちた博物館」となっているということができるだろう。
逆に言えば、『ドキュマン』のテクストがなければ、何の展覧会なのかもよくわからないだろうし、実際他の展覧会以上に、キャプションや説明、またバタイユの文章(テーゼ)がそれぞれのセクションに配置されていたように思った。