コーネルとコラージュ療法

コーネルの発表を聞く。
複製のパンフレットをもう一度写真に複製し、それを作品へと構成していく。この二つの複製には大きな違いがあるように思う。前者は、コレクションとして所有するための複製のパンフレットであり、ある意味コーネルがその対象そのものに対してフェティッシュを抱いていると考えることができる。後者は、そのコレクションをサンプリングし、盗用(appropriation)することによって展示するための作品としての複製。それゆえ後者には、フェティシズムはないし、「所有」という意味もほとんどない。
テイト・モダンで見た箱作品を思い出したので挙げておく。
Susan Hiller "From the Freud Museum 1991- 1997"
それと、はじめて「コラージュ療法」なるものを知る。シム・シティみたいに、砂場で与えられたものを配置していくらしい。心理学の領域で今流行しているようである。
■明日は精華大学で発表をさせてもらう日。