芸術学/心理学

■心理学の学生の発表を聞く。
内容は、男性ヌードから現代のセクシャルアイデンティティを考察していくと言うもの。その例として挙げられていたのが、鷹野隆大と小林丸人、後おまけでメイプルソープ

手探りのキッス―日本の現代写真

手探りのキッス―日本の現代写真

発表者の話を聞いていて、心理学と芸術学という分野の違いがよく見て取れた。恐らく分野が違うからといって、否定するのはかなり問題だと思う。どちらにも問題がある。ただ発表を聞いていて、作品=作者(作者のジェンダーみたいなものが、作品にそのまま表れる。とりわけ写真においてはそれが顕著だという)という心理学の立場は、作品の面白さを台無しにしているように思う。それじゃ、なんでこの作品を選んだのかと聞きたくなるのが性分。結局は、何でもかんでもファロスの話にもっていくのはどうかと思った。