コミカル・シニカル展

■コミカル・シニカル展
のオープニングパーティと少しお手伝いをしてきました。
この展覧会のタイトル「コミカル・シニカル」というタイトルにあるように、この展覧会は、プール跡という空間を使って、そのはじめから従来の美術館という制度的な諸条件をコミカルに、そしてシニカルに捉え直した写真展。
とりわけ、プールという場をうまく利用しているは、渡邊さんの〈Moving Plants〉と佐伯さんの〈嘔吐マチック〉の作品だった。渡邊さんの場合は、大きなプールとは別の小プール(バブルの出るやつ)をの周囲に写真を配することによって、観客が水のないプールに入るという体験を草花に囲まれるという体験に変化させている。佐伯さんの場合は、スペースの一角をあたかもお風呂場であるかのように、富士山の(大きな)写真が掲げられている。さらにそれとちょうど入浴しているかのような人物写真がちょうどマッチしている。これはちょっと笑える。
今回私がボランティアとして手伝ったのは、ウメメさんの作品だが、彼女の場合は、まず左右に核となる写真を決め、中央にそれぞれ何ら関係のない日常の写真をグリッド状に配置する。さらにその間にスナップショットをバラバラに配置していく(切り抜かれた写真もある)。ボランティアだから何もいえないが、どうすれば面白くなるかと自分なりに考えながら半分ぐらい手伝っていた。だが実際完成品を見てみると、ちょっとアンバランスだし、もう少し廃墟のプールという場を利用すればいいのにと少し残念が気がした。まーこれがボランティアというものか、としみじみ思う。ボランティアのくせに全然ボランティアじゃねー。