集中講義

■今日は集中講義二日目。
朝からのんびりジャズ講義(コーヒー付)、昼からは考現学、夕方からはドール・ミュージアム
考現学の講義は僕には重要な問題。現にある様々なオブジェの痕跡から、都市やさらには世界を仮説形成ていく。一般的な考現学の例を挙げればに言えば、私たちがアジェの写真から都市の無意識を推論するようなもの。これはある意味シュルレアリスムのオブジェ・トウルベェと同じような方法。シュルレアリストたちも蚤の市で思いがけないこそが、「驚異的な美」を生み出す契機となっている。ただ問題は、シュルレアリスムの場合、彼らの行為自体がひとつの仮説形成であり、それが表象されたイメージをもうさらに私たちが仮説形成を行うことになる。この意味でシュルレアリスム芸術を考える場合、この考現学の仮説形成が二重になっていると考える必要があるのではないだろうか。