ファッション雑誌

■ファッション写真
について調べている。仮にクラカウアーが当時の雑誌メディアを論じる際に、フォトジャーナリズムしか論じていないとしても、当然のことながらファッション雑誌にも同じような技法や用法が伝播していったのではないかと思う。1930年代は、戦後のセクシャルなファッションから徐々に落ち着いたものへと変化していった時期である。その間には、国際装飾展(1925)が開催され、また写真家としては、スタイケンなどが登場している。

ファッションと身体

ファッションと身体

バタイユのエロティシズムが動物と人間を隔てる内的経験の一種であるとするなら、人間にセクシュアリティを付与するのは、衣装(ファッション)であるとはよく言われるが、実際それが何なのかということはほとんど言われていない。『ドキュマン』には多くの女性(舞台女優、ブロードウェイの女性)現れるが、バタイユは、彼女たちにエロティシズムといえるようなものを感じていたのではなかと思う。というのも彼女が指摘するように、例えばコルセットという強制器具は、女性の性の抑圧という意味と同時に、またその締め付けによる性的興奮、あるいは、それを取り外すことによる性の解放(オーガスム)という両義的な意味が含まれていたからである。つまりバタイユが指摘する醜悪なものとは同時に理想的であるが、魅力的なものでもあったのではないか。