恐らく、9.11を意識しているためだろうか、ほとんどSF的な要素はどうでもよいものになってしまっている。前作(
H・G・ウェルズ)を知らなければ、ほとんどよくわからないまま
トム・クルーズが家族のために、大惨事から逃げまくっているだけの映画に終わってしまう。今回は解説してもらいながら見たので、何となく状況はわかったけど。良く言えば、配給会社のドリームワークスは
パラマウントピクチャーズに買収されるぐらい金がかかった、この映画のスペクタクルなシーンは見もの。だがそこにいろんな要素(家族とかSFとか)を組み込みすぎて全体的に中途半端になっている。そう考えると、ある意味この映画でも
スピルバーグは、僕たちの期待を裏切らない。