shirime2008-03-16

Paris en couleurs
現在オルセー美術館で展示されているレオン・ギンペル(Leon Gimpel)から始まるこの展覧会は、1910年代から現在に至るパリの風景をカラーイメージで展示していくというもの。これまで1910年代の写真はほとんど白黒でしか見たことがなかったのだが、これほどまでにカラーで見せつけられると、歴史的な時間感覚があやふやになってしまう。自分の固定観念に過ぎないのだろうが、カラーは白黒写真以上に目に見える世界を忠実に表象しているにもかかわらず、初期のカラー写真は、古くもあり、新しくもあるどちらの時代にも属さない無時間的な写真という感じを受けてしまった。図録を買おうと思うが、どちらも高くて断念
現在Jeu de paumeで開催されている『La Photographie timbrée』も前評判がよく、かなり期待大である。
■conference
東浩紀の『動物化する〜』のフランス語訳が出版された。それにあわせてマンガの講演会が豪華メンバーで開催されたが、思った以上にフランス人と思われる人が多く、どこまで日本の状況を理解しているのかは不思議である。とくにようつべのコンテンツ動画とニコニコ動画の違いで語られていたコメントのような「つっこみ」のようなものは日本のネット動画事情にしか見られない状況である。
http://www.mcjp.asso.fr/cadrgen.html