文化遺産から3Dへ

shirime2010-01-15

世界には見れない、見てはいけない有難い世界遺産文化遺産がたくさんある。19世紀の考古学による採掘以来、つねにそこには対象の保存/破壊、オリジナル/コピーの問題が問題となってきたが、その返答として同じ数ぐらいの複製作品が制作されている。その結果フランスのラスコー洞窟のレプリカは本物と同じぐらい貴重なものとして毎年多くの来客があるそうな。
あまり知られていないが、日本にも実は洞窟レプリカがいくつか存在する。そのひとつが志摩スペイン村のスペインのアルタミラ洞窟の原寸大レプリカ。有難いことに世界に3つしかないという貴重なもの。ほとんどお客さんは、アトラクションの休憩がてらに来るが、その上を見て疲れ顔で動物を探すお客の反応が楽しい。
ついでに、少し前に話題になった、奈良の高松塚古墳のレプリカ関西大学博物館。これはいくべし。(ちなみにこれは徳島の大塚美術館による陶板による復元)

■3D
3Dを体感すべく『アバター』を見に行く。内容としてはコロニアリズムマトリックスでメロドラマ風に仕立てたということで他の人との意見が一致したのでそれ以上は言うまい。で、お目当ての3Dだが、最初の30分はどうもメガネがあわず、途中は映像に慣れてきてしまい、最後は眼が疲れて3D自体もうどうでもよくなってしまったというどうもよくわからん3D体験。3Dを3時間見続けるとさすがに疲れる。気になったのはむしろ3Dで見えるというよりも、それがズラされて二重に見えたり、眼がついていけなかったりということのほうだと実感。中央に3D映像が見えてるとき、常に画面の端の映像は二重のままで、自分で頭を動かして調整しなければならないのがとても辛いのだ。