shirime2004-10-28

仏文のブルトンのゼミ発表に参加。中心は『狂気の愛』について。ブルトンの「至高点sublime」の意味作用が伝統的「至高」の概念の意味作用に一致とのこと。ブルトンはエクスタース、オカルト、精神分析、エロティックなものという至高点を目指すが決してそれを越え出ることなく、その生の限界内で彼の詩学を達成する。そのためロゴスが問題となる。しかし、これらの至高点は決してロゴスで表されるものではない。それゆえ、ブルトンは偶然的客観性などのメタファーを多様に用いる。
発表そのものは、問題の焦点が定まらずイマイチだった。