・ゼロ記号・・・ジュネーブ学派が提唱した言語の「欠落的対立」。言語は何かあるものを無に対立させることで成立すると言う考え方。多くの言語は、他の特別な形態素から区別されるのではなく、付加的な形態素の不在によって区別される。言い換えると、有徴−無徴の関係によって記号が現前するか否か。そこでは、内的な関連の統合近づくのが無徴であり、それに対して否定、分離するのが有徴――この否定性によって有徴は無徴よりも多くの情報を伝える。