アナール学派

アナール学派について、ピーター・バーグフランス歴史学革命 アナール学派 1929-89年 (岩波モダンクラシックス)』を読んでみる。
リュシアン・フェーブルとマルク・ブロックを第一期、フェルナン・ブローデルを第二期、その後の第三期と分類し議論を展開。アナール学派の発展史がそのまま、フランス歴史学社会学の学問発展に結びつく。当時のフランス学問の体系がおよそ見えてくる。さらにミシェル・ド・セルトーやピエール・ブルデューもこの流れから出てくる。と、あまり概説的過ぎて何も見えてこなかったので、直接フランス民族誌社会学の経過を追うことにする。まずは諮問のときに読めといわれたレヴィ・ブリュル『未開社会の思惟 上 (岩波文庫 白 213-1)』から。