ナンシー講演会

ジャン=リュック・ナンシー講演討論会
ジャン=リュック・ナンシーが明日京都〔立命大〕でも講演をするという情報を聞いたので、いってみようと思う。

■ミラーの『情熱と受苦』は、予想以上に評判が悪い。浅田氏に言わせれば、これを書いたやつも書いたやつだが、それを訳したやつもどうよ、ということらしい→こちら
バタイユ

離脱と移動―バタイユ・ブランショ・デュラス

離脱と移動―バタイユ・ブランショ・デュラス

バタイユの「内的体験」に関して、ヘーゲルの絶対知という閉じた理論に対し、古代哲学者のプロティノスを引き、両者における神秘体験を比較している。プロティノスの神秘体験が光を求めて非知へと到達するのに対し、バタイユは闇へと向かうことでそこに到達するというのが西谷氏の議論。よくわかるし、バタイユの内的体験の説明としてはよいものだと思うが、こうした比較が結局のところ西洋という伝統の中で語られてしまい、それをどう理解したらよいのか、つまりバタイユプロティノスと西谷と現代という関係をどうとらえてよいのかわからない。