越後妻有トリエンナーレ2。

■妻有トリエンナーレ
今回見たかった作品の一つは、橋本典久+scopeの「life-size」という昆虫の大図鑑。
 
彼の作品は実際に採取した虫をスキャナで生きたまま高解像度で取り込み、ほとんど等身大にまで拡大して制作されている。だが彼のクローズアップ写真は、よく見てみると決してすべてがハッキリとくっきりと写ってはいない。ほとんどの昆虫の作品の手足は何となくぼけているように見える。作者がどれほど意識しているかは知らないが、その点はグルツキーのような作品とは違うように感じた。むしろそのくっきりなのにボケてる写真は、より観者の眼差しをひきつけたり、離したりといった運動を生み出しているように思う。

彼は他にパノラマ作品も手がけているようである。
http://www.inax.co.jp/Culture/2003_11/2_11hashimoto.html