運動と静止の狭間で

PCの調子が悪い。何もしていないのに勝手に落ちちゃったりする。調べてもらうと、どうやらメモリの不具合のようである。結局病院送りになりそう。…どうも最近ツキがない。携帯は落とすし、メモリフラッシュはなくすし、PCも壊れるし。とりあえず知人にPC借りた
■ヴィル・ヴィオラ
かなり前だがやっとネットができるようになったので書いておく。
巨大スクリーンの《クロッシング》に始まり、最後の作品に至るまで、彼の作品はゆっくりとした動作で観者に接近したり、観者をまなざす。こうした静止/運動の狭間で、観者はイメージを同定し、またその変化を捉えていく。ブラウン管がぎりぎりの距離で上下に対置された《天と地》は、誕生と死という時間を空間的に表現している。だが彼の作品では、何らかのズレが常に仕掛けられている。たとえばそれは、運動の変化遅さでもあるし、《オブザーバンス》でのまなざしは非対称(常に観者の視線から外れていた)とか。その微妙さにイライラする人もいるのかもしれないと思ったが、まさしくそれが彼のビデオ作品としての特徴ではないかとも考える。当然だけど、それは自分の好きなように自由に早送りしたり、巻き戻したりとイメージを操作できないビデオなのである。