ホラー映画論

■ロビン・ウッド「アメリカのホラー映画」論を読む
フロイトマルクスを基にして、モンスターを「抑圧」された社会の中で立ち現れる「他者」として捉える。ホラー映画全体を概説的に見るには良い論文。その抑圧の対象は、性的なもの、労働者階級、異文化、他民族、子供などを挙げており、それらが家族的人間社会を脅かすモンスターになる。ただモンスター=「他者」という議論は一方向過ぎるように思うしもう飽きた。この論文(ついでにホラー映画論文)にかけているのは、具体的なコンテクストと、視覚的認識、変形された形象(モンスターの身体性)の問題。
メトロポリス』『悪魔のいけにえ』『ハロウィン』はチェックすること