シュルレアリスムと手
■不気味な手
Speaking With Hands: Photographs From The Buhl Collection
- 作者: Jennifer Blessing
- 出版社/メーカー: Solomon R Guggenheim Museum
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: ペーパーバック
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この論文は終始「切断された手」ということを中心にして半透明性、性的な意味合い、二重化、アンフォルムといった議論が進んでいる。これはこれでいいのだが、問題は、こうしたシュルレアリストたちの断片的な手写真が、写真の現前性というメディアの特性を問い直す、契機となったということ。それと、この論者の分析方法からも明らかなように、単にシュルレアリスム写真といっても、その方法は様々で、厳密には「シュルレアリスム写真」なるものは存在しないということ。そのため、ブルトンの文学的・視覚的な手の表象と、当時のその他のシュルレアリストのそれとを比較して考えることができる。それと手と頭の関係も考えなければなるまい。
それと、こんなものが出版された。
- 作者: 松田和子
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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