エマニエル夫人 無修正版 [DVD]

エマニエル夫人 無修正版 [DVD]

フランス人(女性)にエロティシズムて何て聞いたらこれを紹介してくれた。オープニングとエンディングのシーンで対比されているように、若妻役のシルヴィア・クリステルは、「エロティシズム」を体験することで、女性へと変貌していく。クリステルの性を開花させる性の伝道者マリオ曰く、セクスこそ人生の全てであり、そのためならあらゆる道徳さえも必要ない。彼にとって、それはまさに肉体的というよりも、精神的なものであり、最高のセクスをするために様々な手段を彼女に強いる。そのプロセスを経て最後にやっとマリオはクリステルと交わることができる(ただし、第三者を介入して)。そこでの彼の「人生は夜しかなく、昼は必要ない」みたいな台詞が印象的だった。現代版は叶姉妹か。
…何がしたいかというと、現代の「エロティシズム」という言葉とバタイユのそれとの違いをどう説明するのかということが目的。
20周年アニバーサリー 死霊のはらわた [DVD]

20周年アニバーサリー 死霊のはらわた [DVD]

一応筋は通っているが、いろんな意味で突っ込みどころ満載な映画。監督は、現在ではスパイダーマンの監督として知られるサム・ライミ。ロメロ監督にはない呪い系ゾンビ。この映画でのカメラワークは、左右上下と様々な角度から撮影することによって、襲い掛かってくる(隠れた)ゾンビの恐怖の眼差しを作り出している。ゾンビの顔よりこのショットが一番怖さを作り出している。ゾンビ自体は、歌ったり首が吹っ飛んだりとほとんどコメディ的に作られている。それと、ゾンビの体が解体する最後の特殊撮影はひとつの見所。