『FOLMLESS』

Formless: A User's Guide (Zone Books)

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■「Jeu Lugubre」の章を読み直す。グレマスの図式についても書かれている。
内容は、バタイユの「スカトロジー」の話から始まって「染み」(バタイユの論文「花言葉」)と続いていき、最後にはデリダの「脱構築」へ。さらにその応用でブラッサイポロックの分析。
それほど詳しくあの図式を説明しているわけではないが言いたいことはなんとなく理解できる。簡単に言うと、あの図式で言いたいのは、バタイユが行った、ヘーゲル弁証法のような中性化(例:男/女→人間)を否定したということ(これを「否定の否定」の否定といっている)。つまりバタイユは「低級なもの」、「染み」、「スカトロジー」などの語によって中性化の拒否(フロイトのいう昇華の拒否)を行ったということ。
■フェティッシュについてもう少し調べてみる