2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ズレテル

■ユベルマン読書会 ユベルマンによるトリノの聖骸布の具体的な分析の一つ目の方法は、布の染みからそれが徐々に形象をもち、それが形象的確実性として認識されさ、最終的には象徴的な(ここでは教義などの宗教的)意味を持つにいたっかのか、という過程をパー…

よくできたお話である

■『ドキュマン』文献の大枠を大体つかむ。 →『ドキュマン』のを3つの転換に分け、それぞれをバタイユとアインシュタインの思想を中心に見ていく。第一段階では、アインシュタインとバタイユは互いに思想的に対立した相互関係のなかで思想を成熟させていく。…

出かけようと思うが、風邪のため断念。おとなしく家で映画を見る。コットンクラブ [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2004/11/25メディア: DVDこの商品を含むブログ (8件) を見るコッポラ、1985年の作品。1920〜30年代にニューヨ…

「ヘルキュレス・セーヘルスの版画」

■『ドキュマン』1929年第4号では、カール・アインシュタインによるヘルキュレス・セーヘルス(1590-1638)の版画がかなり強引に分析されている。 アインシュタインが言うには、彼の版画では「崩壊」「自殺」「死」「解体」「遺棄」「無気力」という否定的な主題…

ブラックバーズ

(『ドキュマン』第4号) このページの下の写真は、アメリカのブロードウェイで製作者として活躍していた白人のLew Leslie(1886-1963) 率いる〈Blackbirds〉というジャズグループがフランスに到着したときの写真。当時パリでジャズ音楽が、民族音楽と同様に衝…

『ドキュマン』

『ドキュマン』文献を読みながら、よくもまあというぐらい細かく分析されていることに感激する。例えば、カバーの名前の並びと中の論文の並びが違うとか、ブロースフェルトの写真は、実は写真集から取ってきたものではないとか。どうにか使えないものか。

■ユベルマン予習。デリダのヘーゲル論がここに翻訳されている 「竪穴とピラミッド」高橋允昭訳、『現代思想』、1973年1、2月号。 →当然うちの大学にはなかった。

映画

[映画]メゾン・ド・ヒミコ 通常版 [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/03メディア: DVD購入: 2人 クリック: 87回この商品を含むブログ (255件) を見るを見る。反復的な日常の中で、女性が介入してくることによって徐々に変化が生じてくる。だが…

送り火

昨日は送り火。色々な方とおしゃべりをするのは未だに緊張するものである。 [映画] 久しぶりに映画を見る。誰も知らない [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2005/03/11メディア: DVD購入: 2人 クリック: 145回この商品を含むブログ (685件) …

読書会のために

■ユベルマンのビブリオグラフィ →http://www.lhivic.org/chercheurs/didi-huberman/biblio Articles et ouvrages collectifsの1984bに「Index of the Absent Wound」が掲載されているが、その原本がどこにあるのかよくわからない。 ■テクスト/イメージに関し…

未来の美術館

■大塚国際美術館に行ってきました。 およそ1000点ほどの世界各国の有名絵画作品が展示されている。そのすべてが1mほどの陶板に画像を転写し、焼成して製作されている。だから、大きな作品になるとそれぞれの陶板のつなぎ目がはっきりと見える。それだから…

テクストとイメージ

■テクストとイメージの関係について考えてみる。 先日カタログ論の話を聞いてきたのでこれを自分の議論へと繋げるのではないかと無理やり考えてみる。18世紀のテクストだけのカタログにおいては、その原画をイメージ化するのは言語の役割であった。つまりエ…

■「三つの個展」を見にいく。 須田悦弘の作品は警報機付。とりあえず鳴らして帰る。

体が痛い。

フットサルで体が痛い。・・・そんなことも言ってられないので、『ドキュマン』文献を読み漁る。今回の本は、カール・アインシュタインとバタイユの関係を中心に、テクストとテクストの関係、さらにテクスト/イメージ、イメージ/イメージの関係を細かに分析し…

聖顔布の顔

■読書会の準備 最後の奇蹟─トリノの聖骸布←参考 写真の出現によって、ネガポジが入れ替わった聖顔布が出現した瞬間、人々はそこに形象を見出したが、それが同時に形象を無効にするインデックス的な性格を帯びる。またそのインデックス的な聖顔布は、その顔の…

ユベルマン読書会

■読書会の用意をする。 ■視文研の反省 今回は、展覧会批評ということだったが、色々なところで指摘されているように、ほとんど批評ではなく、紹介となってしまった。批判するところが全くなかった。褒めつつ批判する、批判しつつ評価するとは難しいことと感…