2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

欲望を欲望することを欲望させる欲望

■フェミニズム論 の講読はひとまず終わり。論者はよき作品(メイプルソープなどがあげられる)がたんにフェミニズム論だけでは論じきれない、様々な解釈を必要とするという当然と言えば当然の理由で終わる。これからは日本語テクストを読んでいくことに。めげ…

グロッタ

■他大学へ グロッタのはなしから、バタイユのエロティシズム論の話へ。非常にわかりやすく説明して頂き、その後に是非ともクロソウスキーのイマージュ論をやるように進められる。 ■ゴシック 酒井さんのゴシック建築論で最も問題なのは、ゴシック建築において…

ゴシック建築へ

■オリエの反建築のなかで、パノフスキーの『ゴシック建築とスコラ学 (ちくま学芸文庫)』が批判されている。極論を言えば単純。形式主義過ぎるということ。それとスコラ哲学を建築的構造へ、つまり観念と実体の関係を結び付けようとしたこと。どこにいっても…

旅行の計画を立てる

■ロンドン/パリ旅行の計画を立てる ・まずはパリ・美術館篇 自然史博物館/人類博物館/パリ国立写真センター/カルティエ財団美術館 /ポンピドゥー ・建築篇 アラブ世界研究所(巨匠ジャン・ヌーベル設計)/サヴォア邸/ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸/ラ=…

カンバセーション…盗聴… [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2002/07/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (28件) を見る→コッポラの作品。最初のシーンはイメージとノイズが重なり合わず、多くの場合ズレている。そのズレ…

美術館の遠足

■「美術館の遠足10/10-藤本由紀夫展」に行く。 →人から聞くには、去年よりも作品数はかなり少ないとのこと。その分作品を置かなければ、美術館の自体が単なる建物であり、自分がそこに「何かある/何かが起こる」という期待を抱いて行ったことがよくわかった…

藤岡弘、

■先週の土曜日のお昼に「藤岡弘、探検隊」VOL.4(http://www.samurai-hiroshi.com/tankentai-5.html)を見てたのですが、よくできたドキュメンタリー/フィクションだったと思う。 内容は、アマゾンになぞの生物(イプピアーラ)を追い求めるというものだが、沼…

ゼミ

■ゼミ二つ。ミースとマドレーヌ・ヴィオネ 前者は、ミースのフェティッシュな物質性をもう少し味わいたかった。これもメディアによって知覚される限り、不可能なことなのかとも思うが。 後者は初めて知ったデザイナーなので、もう少し個人的に調べてみること…

『イマージュの前で』考える

■久しぶりに他大学の授業へ。 テキストはこれ。リアリティの変容?―身体/メディア/イメージ (心の危機と臨床の知3)作者: 斧谷弥守一出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2003/05/31メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る→バタイユの処…

前の発表で使ったクリステヴァ論文を訳し始める

EXSPO

■ロンドンのHayward Galleryで 「Undercover Surrealism:Picasso, Miro, Masson and the Vision of George Bataille」(7月30日まで)やっているとのことhttp://www.hayward.org.uk/current_exhib_detail.asp?i=299 バタイユを中心にしたシュルレアリスムの展…

バタイユで弁証法的議論

■ゼミの日 今回は、バタイユの「内的体験」をとりあえず押さえるのが第一の目的。マーティン・ジェイの議論を基にして、それに補足を加えつつ説明し、その後の展開として、例の処刑写真を取り上げる。 問題としては、 バタイユ的な用語をどう説明し、それを…

ゼミ発表

■ゼミ発表 何とかできた。今回は、〈ヘーゲリアン〉とは言わせない。

内的体験と存在

ちょっと気になったのでボワファールの足の裏写真をあげてみる。またいつか調べること。 ■『内的体験』 これまで多くの論者によって論じられてきたが、それぞれの着眼点の微妙な差が何となくわかってきた。 そのなかで、研究者の一人である酒井氏は、バタイ…

写真レクチャーへ

■バイトに寝坊し、 起きて5分後にはもう走ってた。 ■小林美香さんの写真レクチャーに行く。 手だらけの写真史。 エレノア・カルッチ『Closer』が個人的には良かった。 彼女の作品は、手の仕草によってより「緊密さ」が示されるが、それが快くもあったり、時…

また来週

発表は、また来週ということで、ほっと胸をなでおろす。しかし、もう一度考えてみる必要がある。どうもあの図式では、二項対立から出られない。初めからもう一項を加えて考えてみる。

もう一度あの図式で考えて見ましょう

■少しバタイユの建築について考える。 バタイユの建築論が、一方でメタファーとしての建築であり、他方で現にある建築の両方を示しているとするなら、この関係は、非存在(見えない)/存在(見える)という複合的な関係を示している。 と、ここで、再びあの図式…

ゼミ

■ゼミ二本。広告とベルクソン。 前者の化粧品売り場の大中小の広告の提示の仕方はよく分析されていると思ったが、それが最終的に単に「ムード」を楽しむものとして終わっていしまったのは残念であった。それと、一階の化粧品売り場の下にあるデパ地下の食料…

■告知小林美香さん(id:mika_kobayashi)が写真についてのレクチャーをされます。 開催要項 開催日/会場 :大阪市立総合学習センター (いずれも土曜日) http://www.manabi.city.osaka.jp/contents/toppage/index.htm 5月13日, 5月27日 第5研修室 6月10日, …

ゼミに向けて

■ゼミ バタイユの内的体験とは、フーコーの言うように、限界の経験であり、バタイユの経験はその限界を破壊することなく、超え出るもの。そのため、バタイユ理論は一方で経験を否定しながらも、他方でそれを肯定的に語るという矛盾を抱えている。…これをもう…

バタイユ経験論

■ジェイ:フーコー/バタイユの経験論を一通り訳し終える。 フーコー/バタイユの議論を基にして、(内的)体験を肯定的/否定的という両義的な観点から分析する。が相変わらず情報量が多いので、もう少し整理が必要。デリダ、ナンシー、クリステヴァ、ハイデ…

「侵犯行為への序言」

ニーチェの驢馬の話に対するフーコーの解釈 侵犯によって乗り越えられた限界のうちに、異議申し立ての諾(ウイ)が響きわたり、それはニーチェの驢馬の「イヤー」をコダマのないままに放置する。 ミシェル・フーコー「侵犯行為への序言」 精神分析的にいえば…