2006-01-01から1年間の記事一覧

バタイユ/ヘーゲル論1

■バタイユ/ヘーゲル論 まずは、1930年代フランスにおけるヘーゲル受容の話から。ブルトンがヘーゲルをアカデミックな学問としてシュルレアリスムに取り入れたのは結構有名な話。それに対してバタイユにとって、ヘーゲルとはアカデミックなものではない。バタ…

今日は500円でDVDを買ってみてみました。チャプターリストも解説も何もなく、単に作品が入っていただけだった。500円だしまー仕方ないか。汚名 [DVD]出版社/メーカー: JVCエンタテインメント発売日: 2002/09/27メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブ…

何となくショアーについて調べてます

イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真作者: ジョルジュ・ディディ=ユベルマン,Georges Didi-Huberman,橋本一径出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/08/08メディア: 単行本 クリック: 99回この商品を含むブログ (38件) を見る…

散々悩んだ挙句ユベルマンのバタイユ/ヘーゲル論を読むことにする。

美学会が終わりまして2

■美学会の後処理 『Carl Einstein in Documents: And His Collaboration With George Bataille』 これの読んでいなかった部分をとりあえず全部読み終える。主張は変わらず、バタイユ/アインシュタインの関係が中心なもんで、いい加減飽きたので次にいく。 ア…

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2005/07/29メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る初めてちゃんと見た。初めの夢のシーンから始まり、それが現実として予定調和的に物語が展開するこの映画は、物語…

美学会が終わりまして

■美学会が終わりまして、 反省すべきこと。まず今回の発表では、テクスト/イメージの関係を通じてバタイユの『ドキュマン』での実践を明らかにするものであったが、この議論は、あまりに事実的な分析。つまりテクスト/イメージの関係を論の根拠とすること…

『真贋のはざま』を軽く見ながら、レジュメを製作。 名刺を作ろうとするもあまりうまくいかず・・・。

美学会 当番校プログラムに参加します

▪美学会発表→こちら 自分が「芸術・宗教・自然」というカテゴリーだというのは始めて知った。あんまり関係ないけど。 原稿はひとまず完成。予定通りといえば、予定通り。後は、文章の構成を少しとレジュメ作りと。

■メモ(バタイユとアインシュタインの関係) 『ドキュマン』の初期段階には、およそ二つの力を見出すことができる。そのひとつは、バタイユであり、もう一方は、ドイツの出身の作家カール・アインシュタインである。彼らは、互いに対立しあう立場から、同じ…

プレ発表

■プレ発表 …また一から組みなおす。問題は、コラージュとモンタージュをどう対比させるかということ。一般的にコラージュとは様々な構成要素を断片的に寄せ集めること、であり、他方のモンタージュは、要素を組み合わせ新たな意味作用を生み出すこと。 これ…

■告知 第五回視聴覚文化研究会 第五回視聴覚文化研究会 日時:9月24日(日)14:00 場所:同志社大学西門前に13:50頃集合 明徳館三階メディア教室 発表者及び発表タイトル: * 「ポスト古典的ハリウッド映画としての『女と男のいる鋪道』」 o 大村憲右(神戸…

■バタイユ「美術館」 ここに翻訳[英訳]が紹介されている→ 『著作集』の翻訳にはちょっとしたミスがいくつかあるので注意すべし。 グランヴィル「マリオネットのルーブル」(年代不明)

アインシュタインとドキュマン

Carl Einstein in Documents: And His Collaboration With George Bataille作者: Conor Joyce出版社/メーカー: Xlibris Corp発売日: 2002/10/01メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見るこの論文は『ドキュマン』をカール・ア…

時間の経過

■ユベルマン 細部の加工 このなかでユベルマンは、初めはカビにしか見えなかったような不定形な染みを詳細に見るという過程を経ることによって、何らかの形象をもつものとなるという考えをフロイトの二次加工の議論と重ね合わせている。つまり初めの不定形な…

サブカル対談 反省その2

■サブカル対談 反省その2 [ http://d.hatena.ne.jp/photographology/20060915を受けて] これまで、私自身もサブカルといわれるものにそれなりに触れてきたように思います。実際今回のブラック・ミュージックやマンガ論は非常に楽しんで拝聴させていただいた…

サブカル対談

■集中講義最後に対談。 テーマは現在のサブカルチャーのハイカルチャー化において、サブカルはどうあるべきかというものだったと思う。オタク文化がポストモダンとともに語られ、マンガが展覧会などによって芸術的に評価されることによって急速にアカデミッ…

集中講義

■集中講義に出ておりました。 ポップミュージックとマンガ論。どちらもほとんどはじめて聞く内容で楽しく聞かせていただいた。内容はどちらも文化的社会的背景を基にして、一般的に知られている権威的なものの裏をつく分析を行っている。ポップミュージック…

■プロスペクト やりたいことは何となくわかるが…と言われる。アー全然まとまらん。

越後妻有トリエンナーレ3。

■妻有レポート3 旧真田小学校でふと入った部屋が保健室だった。おそらくその部屋は展示室ではなく、単に使われなかった部屋で布団と荷物が雑然と置かれていた。あえてその扉を閉めておかなかったのかどうかはよくわからないが、舞台裏であるならば、入れな…

越後妻有トリエンナーレ2。

■妻有トリエンナーレ 今回見たかった作品の一つは、橋本典久+scopeの「life-size」という昆虫の大図鑑。 彼の作品は実際に採取した虫をスキャナで生きたまま高解像度で取り込み、ほとんど等身大にまで拡大して制作されている。だが彼のクローズアップ写真は…

越後妻有トリエンナーレ1。

■妻有トリエンナーレに大勢で行ってきました。 主に郷土的なイメージをメインにしてそれをもとに作品にしており、当然といえば当然だが、セクシャルな問題とかポリティックな問題はまったくないとてもクリーンな芸術祭だと思った。私自身も経験したことのな…

ズレテル

■ユベルマン読書会 ユベルマンによるトリノの聖骸布の具体的な分析の一つ目の方法は、布の染みからそれが徐々に形象をもち、それが形象的確実性として認識されさ、最終的には象徴的な(ここでは教義などの宗教的)意味を持つにいたっかのか、という過程をパー…

よくできたお話である

■『ドキュマン』文献の大枠を大体つかむ。 →『ドキュマン』のを3つの転換に分け、それぞれをバタイユとアインシュタインの思想を中心に見ていく。第一段階では、アインシュタインとバタイユは互いに思想的に対立した相互関係のなかで思想を成熟させていく。…

出かけようと思うが、風邪のため断念。おとなしく家で映画を見る。コットンクラブ [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2004/11/25メディア: DVDこの商品を含むブログ (8件) を見るコッポラ、1985年の作品。1920〜30年代にニューヨ…

「ヘルキュレス・セーヘルスの版画」

■『ドキュマン』1929年第4号では、カール・アインシュタインによるヘルキュレス・セーヘルス(1590-1638)の版画がかなり強引に分析されている。 アインシュタインが言うには、彼の版画では「崩壊」「自殺」「死」「解体」「遺棄」「無気力」という否定的な主題…

ブラックバーズ

(『ドキュマン』第4号) このページの下の写真は、アメリカのブロードウェイで製作者として活躍していた白人のLew Leslie(1886-1963) 率いる〈Blackbirds〉というジャズグループがフランスに到着したときの写真。当時パリでジャズ音楽が、民族音楽と同様に衝…

『ドキュマン』

『ドキュマン』文献を読みながら、よくもまあというぐらい細かく分析されていることに感激する。例えば、カバーの名前の並びと中の論文の並びが違うとか、ブロースフェルトの写真は、実は写真集から取ってきたものではないとか。どうにか使えないものか。

■ユベルマン予習。デリダのヘーゲル論がここに翻訳されている 「竪穴とピラミッド」高橋允昭訳、『現代思想』、1973年1、2月号。 →当然うちの大学にはなかった。

映画

[映画]メゾン・ド・ヒミコ 通常版 [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/03メディア: DVD購入: 2人 クリック: 87回この商品を含むブログ (255件) を見るを見る。反復的な日常の中で、女性が介入してくることによって徐々に変化が生じてくる。だが…